第2回 塗装機器編(エアースプレーガン)
塗装方法の一つにスプレーガン塗装(吹付け塗装)があります。
今回は、コンプレッサーを含めたスプレーガンの選定方法と、ガンのメンテナンス方法を取上げたいと思います。
スプレーガンの選定方法
アネストイワタの最新小型スプレーガンW101(2005年10月現在)を例にとって説明したいと思います。
まず、私なりの見解で話を進めて行きたいと思います。
現在、3馬力以上のコンプレッサーをお持ちでそのエアー量を吹付け塗装に独占できる環境がある場合は、W101シリーズのほとんどが使用できると思います。あとは、好みのパターン幅・塗出量を選べば良いと思います。もしそうではない場合、まず問題にしなければならないのはコンプレッサーを如何するか?です。
つまり、3馬力以下でも塗装できるスプレーガンを選択し、多少の塗装時の不便さを我慢するか。多少の出費を我慢して完璧な塗装にこだわるかという事です。
ここで、アネスト岩田のカタログ(W 101シリーズ LPHシリーズ)で説明したいと思います。
W-101小型スプレーガン
W100の従来のガンより
�ゞ�気キャップへの塗料付着低減
��塗りムラの軽減
��パターン形状の安定 等々の改良版です。
| 形式 |
塗料供給方式 |
塗料ノズル口径 Φmm |
吹き付け 空気圧力 MPa |
空気 使用量 L/min |
塗料 噴出量 ml/min |
パターン 開き mm |
| W101-082P |
圧送 |
0.8 |
0.29 |
270 |
150 |
190 |
| W101-102P |
1.0 |
200 |
220 |
| W101-132P |
1.3 |
0.24 |
220 |
210 |
| W101-152P |
1.5 |
250 |
240 |
| W101-101S |
吸上 |
1.0 |
75 |
85 |
120 |
| W101-101G |
重力 |
95 |
130 |
| W101-131S |
吸上 |
1.3 |
145 |
150 |
155 |
| W101-131G |
重力 |
160 |
170 |
| W101-132S |
吸上 |
225 |
150 |
160 |
| W101-132G |
重力 |
160 |
175 |
| W101-134S |
吸上 |
0.20 0.24 |
210 250 |
140* 145 |
180* 200 |
| W101-134G |
重力 |
0.20 0.24 |
210 250 |
155* 170 |
205* 220 |
| W101-151S |
吸上 |
1.5 |
0.24 |
145 |
175 |
170 |
| W101-151G |
重力 |
200 |
180 |
| W101-152S |
吸上 |
225 |
170 |
175 |
| W101-152G |
重力 |
190 |
190 |
| W101-181S |
吸上 |
1.8 |
170 |
210 |
170 |
| W101-181G |
重力 |
240 |
190 |
●吹付距離:200mm
●塗料粘度20秒/NK-2 *印は12秒/NK-2
低圧スプレーガン LPH-50/100/200
| 形式 |
塗料供給方式 |
塗料ノズル口径 Φmm |
吹き付け 空気圧力 MPa |
キャップ内 圧力 MPa |
空気 使用量 L/min |
塗料 噴出量 ml/min |
パターン 開き mm |
| LPH-50-042G |
重力 |
0.4 |
0.09 |
0.05 |
50 |
8* |
40* |
| LPH-50-062G |
0.6 |
25* |
60* |
| LPH-50-102G |
1.0 |
55* |
100* |
| LPH100-124LVG |
1.2 |
0.1 |
0.05 |
200 |
80* |
200* |
| LPH100-144LVG |
1.4 |
200 |
130* |
220* |
| LPH100-164LVG |
1.6 |
0.13 |
0.07 |
240 |
100 |
220 |
| LPH100-144LVS |
吸上 |
1.4 |
0.1 |
0.05 |
200 |
80* |
180* |
| LPH100-164LVS |
1.6 |
200 |
95* |
190* |
| LPH100-122P |
圧送 |
1.2 |
0.34 |
0.07 |
530 |
350 |
270 |
| LPH200-122P |
1.2 |
0.2 |
0.07 |
500 |
500 |
300 |
●吹付距離:LPH-50-042Gは100mm、-062Gは150mm、LPH-100・200は200mm
●塗料粘度20秒/NK-2 *印は12秒/NK-2
�仝什澆離灰鵐廛譽奪機爾鮖藩僂靴禿描�を行う場合
この場合、まず最初に調べなければいけないのは、現在あるコンプレッサーの吐出し空気量(L/min)だと思います。通常はコンプレッサーの電源周辺か空気タンクにプレートが取り付けてあります。
0.75kwが1馬力です。ちなみに、Iwata製レシプロコンプレッサーTLP22−10(給油式 2.2Kw 3馬力)の場合は、255L/Minとカタログ表記があります。
TLP22−10を例にとると上記2つの表から空気使用量(L/min)を読んで255以下であれば問題なく使用できるという事になります。つまり、上記表の太字の4機種は選ぶべきではないと思います。
よく、ここでお客様から補助タンクを付ければ使えるのではないかと聞かれる事があります。
仮に、255Lの2割 約50Lのサブタンクを付けたとして最初の1分間はW101−082Pクラスであれば必要量が270Lですからなんとか使えたとしても続く供給量が255Lですから必ず全体の空気圧力が落ちてきます。
ですから、サブタンクで毎分の空気量がまかなえる事はないと考えるべきだと思います。
サブタンクはあくまで空気圧力増減の安定化に使うべきだと思います。
��現在のコンプレッサーを買い換えても良い塗装をしたい(ガン先行)場合。
このケースでは、まず自分が何をメインで塗装するのか(塗装環境を含めて)を第一に考えるべきだと思います。つまり、被塗物の量と大きさです。例えば、趣味でバイクのタンク等を塗装しようとする場合、量(個数)は少量・大きさは(塗り幅)50cmぐらいだと思います。塗料メーカーは通常、スプレー塗装の塗り重ね幅を1/2か1/3としていますので、仮に1/2重ねで話をしていきますと、W101−101G(130mm)ですと50cmだと7回運行させる事になります。同様に、W101-134G(220mm)では4回となります。当然、4回のW101-134Gの方が塗装が楽になります。次に、塗装環境ですがブース(局所排気装置)以外の場所でビニールブース等で塗装される場合では、私は、塗装スピードを落しても問題ないのであればLPHシリーズ(低圧スプレーガン)をお勧めします。
なぜなら、低圧で吹付けられると言う事は塗着効率を上げる事ができ、尚且つ塗装ミスト(飛散)を抑える事が出来るからです。
但し、デメリットとして、低圧で吹付けますから塗装スピードが落ちますし、独特な肌感の仕上がりになります。
ですが、私自身多くの自動車板金塗装の方々にもIwataの低圧ガンシリーズをお買い上げ頂いております。
最後に私のスプレーガンメンテ方法をご紹介しておきます。
スプレーガンの洗浄方法やガンのトラブル解決をご紹介します。