特殊塗装 ピンストライピング&レタリングの塗装技術
弊社の塗装講習会で初めてピンストライピングを取り上げたのは、2007年5月12日でした、それからずっと講師を清水 知已氏に御願いをして現在に至っています。
清水さんのピンストライピング&レタリングのデモ風景は、見ていて感動します。ピンストライピング&レタリングは、見る塗装でもあると思います。
今までの講習会写真の中から、私なりのピンストライピング&レタリングについてやり方の説明をします。
一番初めに触れたいのはピンストライピング&レタリングで使用する塗料です。
弊社は、塗料販売店ですので塗料の専門家を自負していました、ピンストライピング&レタリングで定番の塗料“ワンショットペイント”1Shotが存在することを知っていましたが、日本の塗料の方が優れていると考えて色々試しました。
日本の塗料メーカーの考え方として、市場の小さい作業性の悪い(乾燥が緩やかな塗料)塗料は売れないという事で商品ブランドがさほど有りません。
そんな理由からワンショットペイント(1SHOT)よりピンストライピング&レタリングに適した塗料は、現在のところ国産には見つかっていません。特に、ピンストライピングブラシの様な毛足の長い筆の場合は、特に国産塗料では難しくなります。
ハウスオブカラーのピンストライピング&レタリング用の一液ウレタン塗料があるのですが、どちらかと言えば、プロ使用に限られると思います。価格及び乾燥性の面でそう思います。
では、具体的なワンショットペイントについて説明します。
ピンストライピングにせよレタリングにせよ、筆(ブラシ)で描くわけですから塗料に要求される性能は、
�ヾチ臉�が遅いこと(エアースプレー等に比べて、)
��適切なレベリング性であること。(平滑になること)
��色の隠蔽性(下地が透ける度合い)が良いこと。
最低この条件を満たす必要があります。
ワンショットペイント(1SHOT)は、用途がサインペイント、日本で言えば看板用塗料ですので、刷毛や筆で塗られる事を想定しています。
よって乾燥性・レベリング性は問題ありません。
��についてですが、1Shotという名称からも一発で色が止まる、隠蔽性の良い塗料になっています。(ウレタンの様に、高彩色の色は存在しませんが、十分生える色味みなっています。)
ピンストライピングやレタリングにおいてワンショットペイント(1SHOT)といえば誰もが知っているのが頷けます。
ただ、ワンショットペイント(1SHOT)においても欠点はあります。
私が考えるワンショットペイント(1SHOT)の欠点は、
�.┘◆璽屮薀靴任了藩僂砲脇颪�ある。
ピンストライピングやレタリングでグラデーションを、ワンショットペイント(1SHOT)でかけたい場合、上手く下地のワンショットペイントに馴染まないケースがあります。(一旦、下地のワンショットペイント(1Shot)が乾いてしまうと尚更です。)
�▲團鵐好肇薀ぅ團鵐亜�レタリング作品に、ウレタンのクリヤーで保護したい、こんなケースでは、いきなり2液ウレタンクリヤー塗料を吹き付けるとチヂミます。
更に、ワンショットペイント(1SHOT)は、フタル酸系だと思いますので、密着も良いとはいえません。
チヂミを避けるには、作品を1週間以上放置し、酸化重合反応を促進させてから薄くウレタンクリヤーを塗装します。(経験とテクニックが必要です。)
ワンショットペイントには、専用のハードナーがあり耐溶剤性(ウレタン塗料の塗装を可能にする)を強化する事が出来ますが、混合時では乾燥性が速くなります。
ペイント作業を手早くする必要があります。
ワンショットペイント(1SHOT)の魅力には、レタリングエナメルの色数の多さや
パールカラーがあるところや、缶のデザインに長い間、ペインターさんに愛されてきた伝統があります。
具体的な使用方法
ワンショットペイント(1SHOT)の使用方法、自分の好きな硬さ(塗料の粘度)に薄めて描く。これだけです。
ピンストライピングは、線質も大事な要素です。塗料の盛り感も個性の出るところでしょう、塗料を薄め過ぎれば、盛り感のあまり無い線になり、薄めなければ盛り感は出ますが、引きにくくなります。
どの位の硬さで引くのか、ピンストライパーの個性だと思います。
そんな所を楽しめるのもピンストライピングの魅力です。
ピンストライピングは、人間味のあるトラディショナルな塗装方法です。
シンナーをストライピングブラシに含ませ、ワンショットペイントをパレット(色を延ばす、コート紙等)で混合します。
ピンストライピング&レタリングの筆(ブラシ)
ピンストライピング&レタリングで使用される筆の多くはMACブラシだと思います。ピンストライパーさんには、定番な筆(ブラシ)です。
弊社では、それを知った上で弊社オリジナルの“スプルース(SPRUCE)”ブランドを立ち上げました。まだまだ荒削りなブラシですが、大切に改良を重ねて良いブラシに仕上げて行きます。
・ピンストライピングで使用される筆(ブラシ)は、ピンストライピングブラシと呼ばれ、MACでは、マックブラシといえば暗に、この筆をさす事が多いようです。000や00等の号数がついています。
ソードブラシ・タガーブラシ等
弊社では、日本の薙刀(ナギナタ)をイメージして薙筆(なぎふで)としました。
作品の特徴として、始点時の鋭角な線質で描かれているのがストライピングブラシの特徴です。
ピンストライピングのやり方
ピンストライピングブラシにワンショットペイント(1SHOT)が準備できたら
基本線をマスターして、次にその基本線の組み合わせで図形を描きます。
曲線を描くコツは利き腕の小指の使い方だそうです。(ブリッジの仕方)
 毛先の1/3を接地する  できるだけ長い線を引く |
 左右のC字の練習  左右のS字の練習 |

基本練習の組み合わせで図形が描けます。
レタリングのやり方
レタリングは、文字を如何にかっこよく見せるかに拘る描き方です。
(線の強弱、太い細い・形等々)
レタリングブラシを使用して、ワンショットペイント(1Shot)を根元まで含ませて描きます。
レタリングにも基本線があります。
レタリングブラシ
弊社のレタリングブラシは、MACと異なりヤギ毛を使用しています。
2010年現在、ヤギ毛よりもっと描きやすいレタリングブラシを研究中です。
弊社からピンストライピング&レタリングのやり方についてのアドバイス。
ピンストライピング&レタリングは、誰もが出来る環境を直ぐに作れる塗装方法です。ワンショットペイント(1SHOT)とブラシさえあれば、直ぐに出来ます。
ですが、多くの人が断念されます。
弊社も2010年から、現在4年近く講習会を開催して習得された方は極少数である事を思い、日々の練習のテキストとなればと、講師清水氏の協力をえてテキスト化する事が出来ました。もし宜しければ、ご購入下さい。そして、プロのピンストライパーとして
多くの作品を残して頂ければ嬉しい限りです。
関連リンク
ピンストライピング&レタリング テキスト
数日の講習会では、ピンストライピング&レタリングを習得できません。
日々の練習で自分の技術になります、その時のテキストとして、ピンストライピング&レタリングについてまとめた本です。
ワンショットペイント
ワンショットペイントを販売しています。それなりに在庫は確保していますが、切らしていましたら申し訳ありません。
スプルース(オリジナルブラシ)
ピンストライパーの方々から意見を聞き、拘ってラインナップを増やしています。
とことん、改良を加えてより良い物を追求します。
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