遮熱塗装
最近の夏場の暑さには、多くの方が閉口されていると思います。塗料・塗装業界では屋根材や壁面の塗装塗り替え工事のブームとして遮熱塗装があります。
各国産塗料メーカーも各社のコンセプトで、遮熱塗料を発売しています。
遮熱塗料とは、太陽光の赤外線を塗膜層において反射させ、素材の表面温度が上がらないようにする機能を持たせた塗料です。
特に、屋根材に塗装されることが多く、耐久性と赤外線の反射性が要求される塗料です。
現実のコストの話をさせて頂ければ、通常の屋根材の塗替え塗料の単価より遮熱塗料は高価であり、工程数も増えるのでコスト高にはなります。
遮熱塗装を行って、光熱費の積算にメリットがある様であれば、十分検討する価値のあるエコ塗装だと思います。
遮熱塗料の注意点
2010年秋、現在の時点で明確な遮熱塗料の規格が統一されていません。近いうちに高反射塗料としての指針が規格化されるそうですが、現在では各メーカー独自の判断で遮熱塗料が発売されています。
あるメーカーは、建物全てを遮熱塗料で覆わないと効果がないといい、あるメーカーは、屋根材だけ遮熱塗装を行えば夏場涼しく冬場暖かく快適であるといいます。
反射だけを考えた場合、通常の屋根材の白と遮熱塗料の黒では時に、通常塗料の白色が赤外線を多く反射する事があったりします。
つまり、遮熱塗装は、建物の周囲の環境や色相の選択等を十分検討した上で行う方が良いともいます。
遮熱塗料の施工実例
 下地の研磨です。塗料の密着を高めます。  洗浄です。塗装面を清潔にします。  下塗りタッチアップです。  全面を下塗りします。  上塗り1回目です。  上塗り2回目です。 |
日本ペイント社のサーモアイ工法の遮熱塗装実例をご紹介します。
今回の現場は、広島のある工場鋼板屋根でした。
始めての塗り替え工事で、5月〜6月の施工でしたが工期中に梅雨に入ってしまい雨との戦いでした。
施工時に心がけた点は、安全は言うまでもありませんが、錆の除去と塗装面の洗浄、塗装膜厚管理でした。
遮熱塗料は、膜厚が性能のカギとなりますので密着不良にならないように、丁寧にしっかりと工程を重ねてゆきました。
余段ですが、通常工場の屋根と言えばスカイブルー系が多くありますが、今回は反射率の高いホワイト系を御薦めしました。
ホワイト系は汚れが目立ちやすくなりますが、遮熱効果は濃彩よりも期待できます。
結果測定

遮熱塗装、施工完成
塗装工事が終了するといつも思うのですが、塗装面は綺麗です。
塗りたての塗装面は、見ていてあきません。
膜厚測定と温度測定
 サーモアイ塗装前膜厚  サーモアイ塗装後膜厚  サーモアイ塗装面温度  サーモアイ非塗装面温度 |
今回は、遮熱塗装ですので温度計を用意して測定してみました。6月上旬でしたのでそこまで厚くは無かったのですが、午後2時ごろの温度です。
今回の測定では、日本ペイントのサーモアイ工法、サーモアイプライマーからのサーモアイSi(クールパールホワイト)は効果があったと言える結果になりました。
膜厚測定も、平均して施工前から比べて100μm以上塗れていました。
設計数量の120%となりましたが、材料屋のする施工ですし、お客様に遮熱効果の有る施工ができた事は、良い施工だったと思います。