塗装用語集【た行】
【た】
耐酸性雨塗料とは(acid-rain resistant Paint)
耐酸性雨塗料とは、排ガス等に起因する窒素酸化物などが原因でPH(酸性、アルカリ性の度合いを表す数字。PH=7が中性、7>が酸性、7<がアルカリ性)が3〜4の雨が降るため塗膜が侵される。
メラミン硬化形の塗料は耐酸性が劣るので、最近では新しい反応系(新架橋)をもつ塗料が耐酸性雨塗料として新車に採用されるようになった。
退色とは(fading)
退色とは、色があせること。
体質顔料とは(filler extender)
体質顔料とは、油や樹脂液に混合すると半透明になる無機質顔料。プライマー・パテ・サフェーサーなどには、塗膜の補強・増量(肉付きを良くする)などの目的で使用される。ツヤ消し剤としても用いられることもある。
炭酸カルシウム・タルク・クレー・シリカなど。
耐スリ傷塗料とは(scratch resistant paint)
耐スリ傷塗料とは、洗車機にかけたり、ゴミ・ホコリのついた塗膜を直接磨くと細かな傷が入り、特に濃彩色では目立つ。その対策として塗膜の結合を緻密にし、適度な硬さと弾力性をもたせた耐スリ傷性向上塗料が、新車には採用されるようになった。
耐スリ傷性を有する補修用塗料は一般的には、磨き作業性が劣る。
タックラッグとは(tack rag(tack cloth))
タックラッグとは、不乾性ワニスを含浸させた綿布(ガーゼ)で、塗装直前にゴミやホコリを奇麗に拭き取るのに用いる。
ダストフリーとは(dust free)
ダストフリーとは、塗膜にホコリがつかなくなった程度の乾燥状態のこと。
タッチアップとは(touch up)
タッチアップとは、部分的に補修塗りをすること。
ダブルアクションサンダーとは(double action sander)
ダブルアクションサンダーとは、楕円と真円の二重回転をするサンダー。
普通の回転式サンダー(シングルサンダー)より効率がよい。
炭化水素系溶剤とは(hydrocarbon solvent)
炭化水素系溶剤とは、石油ベンジン・灯油などの石油系炭化水素(脂肪族炭化水素)、トルエン・キシレンなどのタール系炭化水素(芳香族炭化水素)、テレピン油などの植物系炭化水素がある。
【ち】
チェッキングとは(checking)
チェッキングとは、塗膜のワレの現象の一種で、浅く細かいワレ。
(塗面に不規則な線を引いたような割れ目ができる。)
温度・光・水・溶剤などにより分子結合の分断が起こり、ワレとなる。
チョーキングとは(chalking)
チョーキングとは、白亜化・粉化ともいう。
塗膜が紫外線や風雨にさらされて劣化し、指でこすると粉末状に取れてくる現象。
着色顔料とは(color pigment)
着色顔料とは、塗料に色をつけるために使用する顔料。
無機顔料と有機顔料がある。
着色力とは(tinting strength)
着色顔料とは、顔料の着色する力の程度。
白顔料ではカーボンブラックと混合して色の明るさで評価し、色顔料ではチタン白と混ぜて色の濃さの違いで評価する。
塗料では、原色の混入で色味が変わるが、この効きの程度を着色力という。
チッピングとは(chipping)
チッピングとは、塗膜が小さな薄片となって、ハガレる現象。
小石があたり発生する事が多い。
中沸点溶剤とは(middle bolling point Solvents)
中沸点溶剤とは、沸点が100〜150℃の溶剤。蒸発速度が中位で、シンナーの中心的溶剤である。
酢酸ブチル・トルエン・キシレン・メチルイソブチルケトン(MIBK)など。
【つ】
2Kとは(two component)
2Kとは、塗料の形態についての業界の慣用句。
語源は2つの構成成分のドイツ語で、2Komponenteの略号。
ヨーロッパでは、ベース/クリヤーの構成が異なるものという1液/2液(ウレタン)を指す。日本では、メタリックの作業性の良いウレタン樹脂塗料の意味でも使われている。
2コートパール・3コートパールとは(two coat pearl)
2コートパール・3コートパールとは、パール塗色における塗装工程数の違いによる分類。
2コートパール:パールカラー〜クリヤーの2コート仕上げ
3コートパール:ベースカラー(主としてソリッド)〜パールベース〜クリヤーの3コート仕上げ。
2C1Bとは(two coats one bake)
2C1Bとは、塗料を2回塗り込んで、焼付けは1回という意味。工程簡素化の一つの手法。
新車の塗装システムとして多く取り入れられている。メタリックエナメルを塗装したのち、追っかけてクリヤーを塗りこみ、1回の焼付けで硬化させる方法が相当する。
ツヤとは(gloss)
ツヤとは、物体の表面から反射する光線の量によって起こる視覚の属性。
正面反射が多い時に、ツヤが良いという。
【て】
低沸点溶剤とは(low bolling point solvent)
低沸点溶剤とは、沸点が100℃以下の溶剤。
中沸点溶剤・高沸点溶剤に比べて蒸発が速い。
酢酸エチル・アセトン・メチルエチルケトン・メチルアルコール・エチルアルコールなど。
ディスクサンダーとは(disc sander)
ディスクサンダーとは、円盤状の円回転サンダー。
テールとは(tail)
テールとは、エアレススプレーで塗料を吹付けたとき、正規のスプレーパターンの両端に霧化不十分のために起こる尾を引いたような線が現れること。
電着塗装とは(electro deposition coating)
電着塗装とは、水に分散した塗料をタンクに入れ、この中に被塗物を浸して一つの極とし、これと対極との間に直流電流を通じて塗膜を形成させる塗装方法でED塗りともいう。
新車塗装におけるプライマーの塗料は電着塗装がおこなわれる。
【と】
砥石研ぎとは(whetstone sanding)
砥石研ぎとは、サンドペーパーの代わりに、砥石で下地などを研ぐこと。
主として漆下地に用いられるが、平らに研げるので、自動車補修塗装ではゴミ・ブツなどの研ぎに用いられる。
砥石には、大村砥・上野砥・名倉砥・沼田砥などがある。
灯油とは(kerosene)
灯油とは、石油原料を分溜して得た沸点150〜300℃の高沸点炭化水素の混合物。油性塗料の希釈剤や、塗膜の研ぎにも使用する事がある。
研ぎとは(sanding)
研ぎとは、生地・下地・塗膜などを研磨紙で研いで平滑にし、また、ゴミなどの異物を取り除いて清掃すること。
塗装系とは(painting system)
塗装系とは、塗装の目的を満足させるための、下塗りから上塗りまでの塗装工程の組み合わせをいう。
塗装工程とは(painting process)
塗装工程とは、塗装作業をするための、補助作業も含めた具体的な順序。
塗装仕様書とは(coating specificaion)
塗装仕様書とは、塗装の作業方法を規定した設計書。
トップコートとは(top coat)
トップコートとは、上塗塗膜。
耐久性と美観度を維持することを目的とする。
塗膜形成主要素とは(film former)
塗膜形成主要素とは、塗膜を形成するための主成分。
ウレタン樹脂塗膜のアクリルポリオールやポリイソシアネート、アクリルラッカーの硝化綿など展色剤のこと。
共色とは(harmonization color)
共色とは、低隠ぺい性塗色を塗装するとき、トマリの良い原色で調色した近似色を下塗りするが、この近似色のことを”共色”という。
塗料ノズルとは(nozzle)
塗料ノズルとは、スプレーガンの先端にある塗料の吐出口。
ドレンとは(drain)
ドレンとは、たまり水、またはそれを排出することをいう。
圧縮空気中には水分を含んでおり、圧縮空気タンクや空気清浄器の中にも溜まってくるのでこれを定期的に排出しなければばらない。
塗料用シンナーとは(Paint Thinner)
塗料用シンナーとは、ミネラルスピルリット・灯油などを主体とした油性塗料用シンナー。”塗シン”と略称することもある。