塗装用語集【か行】
【か】
ガイドコーティングとは、(guide coating)
ガイドコーティングとは、案内塗りとも言う。
プラサフなどの中塗塗膜の研磨の目安を付けるために、中塗りの色と異なった色の塗料を薄く塗ることをいう。
ガイドコートが残っているところは、研ぎ足りないか、平滑になっていないと判定する。
架橋とは、(crosslinking)
架橋とは、樹脂の各分子が、お互いに手を結ぶように結合する化学反応のこと。
拡散昼光とは、(diffused daylight)
拡散昼光とは、塗膜の外観や色を調べるときの標準光源で、日の出3時間後から日の入り3時間前までの直射日光をさけた北窓からの光をいう。
標準光源Cが相当する。
拡散反射とは、(diffused reflection)
拡散反射とは、物体表面に入射した光が、その表面から映像を作らないような状態で反射される過程をいう。
拡散反射率とは、(diffused reflectance)
拡散反射率とは、拡散反射における反射光の入射光に対する比。
通常、入射光角度45度、受光角度0度ではかる。これを45度0度拡散反射率という。
可使時間とは、(pot life)
可使時間とは、ポットライフともいう。2液系以上の塗料で、硬化剤を混合したものが、ゲル化するまでの正常に使用できる時間。
通常の表記は、混合塗料の液温何度に対して何時間といった形で表記する。
化成皮膜処理とは、(chemical pretreatment)
化成皮膜処理とは、化学薬品を用いて金属の表面を処理し、不溶な塩類の皮膜を生成させる方法。生成された化合物を化成皮膜といい、緻密で金属面に良く密着し防錆力のある均一な連続皮膜となる。
この上に塗装すると、塗料の密着が良く、耐食性が良い。鉄鋼にはリン酸亜鉛塩・リン酸鉄塩、アルミニウムにはリン酸塩やクロム酸塩の処理剤が使用される。
可塑剤とは、(plasticizer)
可塑剤とは、塗膜に柔軟性を与え、屈曲性や衝撃性を向上させるために加える物質。
セルロース系塗料やビニル系塗料に良く用いられる。ジブチルフタレート(DBP)・トリクレシルフォスフェート(TCP)は代表的な可塑剤。
可とう制とは、(flexibility)
可とう制とは、外力でたわむことのできる性質。たわみ性ともいう。
加熱減量分とは、(volatile content)
加熱減量分とは、塗料を加熱した時、空気中に揮発して減ってしまう成分の割合。つまり揮発成分(溶剤)をいう。
加熱残分とは、(nonvolatile content)
加熱残分とは、塗料を加熱したとき、溶剤類が揮発したあとに残った成分の割合。つまり塗膜となる成分の量。不揮発分ともいう。
加法混色とは、(additive mixture Of color)
加法混色とは、2種以上の色を混合したとき、元の色より明るくなるような色の混色をいう。色光の場合、カラーテレビの色の混合が相当する。
赤・緑・青(紫)を加法混色の3原色という。
ちなみに、塗料は減法混色。
空研ぎとは、(dry sanding)
空研ぎとは、塗膜に水などをつけないで、サンドペーパーだけで研ぐこと。
皮張りとは、(skinning)
皮張りとは、塗料が容器中で表面に皮を張る現象。
酸化乾燥形の塗料の場合に生じやすい。
防止するには、容器のフタを完全に閉めておく。
乾燥とは、(drying)
乾燥とは、塗った塗料が液体から固体に変化して、塗膜になること。
乾燥の形態には、揮発・酸化・重合などがあり、乾燥方法には、自然・強制・加熱または焼付けがある。また、乾燥状態は指触・半硬化・硬化の3段階に大別する。
顔料とは、(pigment)
顔料とは、塗料・印刷インク・化粧品などに一定の色を与えて着色する物質。水・油・溶剤に溶けない微粒子粉末で、無機または有機の化合物。粉末自体は物体に塗着する能力は無いが、ビヒクル(展色剤)の助けによって物体に固着するか、物体中に微細に分散して着色する。なお顔料は着色力の大きい着色顔料と、着色力のほとんど無い体質顔料とに分けられる。屈折率の大きいものは隠ぺい力が大きい。
体質顔料は、塗膜の補強、増量などの目的で使用される。
寒冷紗とは、(カンレイシャ cloth strainer)
寒冷紗とは、荒織の綿布で、塗料を濾過するのに用いる。
木材や壁を補強するのに張り付けることもある。
【き】
希釈剤とは、(diluent)
希釈剤とは、溶剤の溶解力による分類の一つで、真溶剤(または単に溶剤)、助溶剤に対して希釈剤と呼ばれる。
それ自体では樹脂などを溶解する力は無いが、シンナー成分の増量や、溶剤が下層塗膜を過度に溶解するのを防止したり、蒸発速度を調節したりする目的で用いられる。なお、シンナーを希釈剤と呼ぶこともある。
キセノンランプとは(xenon arc lamp)
キセノンランプとは、比較的に昼光と似た連続スペクトルを出すランプで、キセノンガスを満たした石英パイプ内に電極を配し、放電により発光させるものである。
比色用光源・測色用光源として用いられる。
基調色とは(basic color matching)
基調色とは、調色に際してまず、2つの原色を混合、目的とする色合いに近い基色を作るが、これを基調色という。
この用語は、原色のグレードを区別する場合にも用いられる。例えば、基調色用原色というように原色自体が安定で使用に制限が無く、調色のベースとして問題がない原色グループをしめす時に用い、これに次ぐものを準基調色という。
揮発乾燥とは(evaporative drying)
揮発乾燥とは、塗料の乾燥機構の一つで、蒸気形乾燥ともいう。
木ベラとは(wooden spatula)
木ベラとは、パテ付けなどに用いるもので、通常、檜の柾材を小割りにしたヘラ木を任意の大きさに塗師小刀(丹波守)で削って作る。削った既製品もある。練り合わせヘラなど、丈夫さが必要なときには、カエデ・桜・チシャなどを用いる。
凝集とは(flocculation)
凝集とは、顔料がビヒクル(展色剤)中に分散している系で、顔料粒子がいくつかくっつき合っている状態をいう。顔料が凝集すると着色力が悪くなり、強くこすると、その部分だけ色が濃くなることがある。
カーボンブラックやシアニンブルーなどは凝集を起こし易い。
強制乾燥とは(forced drying)
強制乾燥とは、乾燥を早くする為に、赤外線や熱風で被塗物を加熱すること。
一般には、80℃以下で行うものをいい、100℃以上で行う焼付乾燥と区別している。
鏡面光沢度(specular gloss)
物体面の入射角に対して、等しい角度での反射光を鏡面反射光といい、規定された基準面(屈折率1.569のガラス平面)の反射光と鏡面反射光との比を鏡面光沢度という。
塗膜の場合、入射光60度、反射光60度で測ることが多く、これを60度鏡面光沢度という。
近赤外線とは(near infrared rays)
赤外線とは、日光や高温の物体から出る強い熱作用を持った放射線で、波長0.75μm〜1000μmまでのものを言うが、この中で0.75μm〜2.0μmのものが近赤外線とよばれる。
近赤外線乾燥設備は、この近赤外線の持つエネルギーを利用したものである。
【く】
空気キャップとは(air cap nozzle head)
空気キャップとは、スプレーガンの塗料ノズルについているキャップで塗料の流れに空気を吹き込んで微粒化し、同時にスプレーパターンの大小・方向(タテ吹き・ヨコ吹き)を調整する働きをする。
少孔形と多孔形があるが、多孔形の方が微粒化が良い。
くもりとは(hazing)
くもりとは、塗膜が水などを吸ってツヤがなくなること。
クラッキングとは(cracking)
クラッキングとは、下地に達する亀甲状の深い塗膜の割れをいう。
グラファイトとは(graphite)
グラファイトとは、炭素の結晶体(黒鉛)顔料。
一般のカーボンブラックより、粒子が大きいので隠ぺい力が小さい。メタリックやマイカにグラファイトを配合した塗色は、正面ではアルミなどの光沢感があるが、すかしでは光沢感がなく、明度が下がり、やや白ぼけた塗色となる特徴がある。
クリヤーとは(clear coating)
クリヤーとは、顔料を含まない透明な塗料。
クロスカット試験とは(cross cut test)
クロスカット試験とは、塗膜にカッターナイフで被塗物素地表面に達する切込み線を十字にいれ、セロハンテープを貼り付け、塗面と角度の方向にセロハンテープを急速にはがして、塗膜の付着性をみる試験方法。
グロスメーターとは(gross meter)
グロスメーターとは、塗面の光沢度を測定する器具。
入射角・反射光の角度により、各種のものがある。
【け】
KU値とは(krebs unit value)
KU値とは、クレプストーマー粘度計で測った時の粘度を表わす単位。
羽根を100回転するときに要する荷重(g)と測定時間(秒)の関係を定められた表から読みとり、KU値として表示する。
計量調色とは(database color matching)
計量調色とは、調色配合データに基づいて原色塗料を計量して調色すること。
ケーキングとは(caking)
ケーキングとは、容器の底に顔料が沈み、固くなること。
結露(dewing)
湿度の高い環境に金属板などをおくと、金属表面の温度と気温との差によって露点以下となり、金属表面に水分が微粒子となって凝集する。
これを結露といい、橋梁や建築塗装では、朝夕によく見られる現象である。
結露した表面に塗料を塗ると、塗膜の白化・ハジキ・ハガレ事故などを起こすことが多い。
ケトン系溶剤とは(ketones(solvent))
ケトン系溶剤とは、溶剤として用いるケトン類の総称。
アセトン・メチルエチルケトン(MEK)メチルイソブチルケトン(MIBK)・シクロヘキサンなど。
ゲル化とは(gelation)
ゲル化とは、塗料が変質してプリン状(ゼリー状)に固化すること。
塗料の長期貯蔵中、特に高温での貯蔵中に生じやすい。
ケレンとは(mechanical surface preparation)
ケレンとは、素材表面の錆落としや清掃、あるいは塗り替え塗装の時の旧塗膜の剥離作業などをケレンという。
クリーン(清掃)がなまったと言われている。
原色とは(full shade)
原色とは、酸化チタン(白)・カーボン(黒)など単一の顔料をビヒクル(展色剤)に分散させた塗料で、これを原色という。
原色配合率とは(表) (color matching formulation)
原色配合率とは、指定色を作るために必要な原色の配合比率を%で表したもの。
このデータを記載したものを、原色配合表、調色配合表、あるいは調色データと呼び、調色作業には必須の資料。
減法混色とは(substractive color mixture)
減法混色とは、2色以上の色を混色したとき、元の色より暗くなるような色の混色をいう。塗料・絵の具の混色が相当する。赤・黄・青を減法混色の3原色という。
【こ】
硬化とは(curing)
硬化とは、反応形塗料の乾燥状態であり、完全硬化とは、反応が終了したことを意味する。
固形分とは(solid content)
固形分とは、塗料中の塗膜となる成分の量。ソリッド分・不揮発分ともいう。つまり、油・樹脂・顔料などの固形物の分量。
高沸点溶剤とは(high bolling point solvents)
高沸点溶剤とは、溶剤はその沸点によって、低沸点溶剤(沸点100℃以下)・中沸点溶剤(沸点100〜150℃)・高沸点溶剤(沸点150〜200℃)に分類される。
高沸点溶剤は蒸発が遅く(乾燥が遅く)、塗膜のレベリングを良くする。
高分子とは(polymer)
高分子とは、分子とはその物体の性質をもつ最小の単位で、いくつかの原子(あらゆる物質の単位)が結合してできている。この分子の大きさが分子量と呼ばれ、普通の油・砂糖などは1000以下の分子量でしかない。これに対して、高分子と呼ばれるものは、数千から数万の分子量を持つもので、各種の樹脂はいずれもこのような分足量の大きい物質である。
コールドチェック試験とは(cold check(crack) test)
コールドチェック試験とは、低温〜高温を1サイクルとして、一定時間ごとに繰り返し、塗膜のワレを調べる試験方法。
コンパウンドとは(compound)
コンパウンドとは、塗膜表面のツヤ出しや、肌づくりのための研磨剤で粗目・中目・細目・極細目・超微粒子などの種類がある。